【心不全】iPS細胞で作った心筋シート、いよいよ臨床研究へ
iPS細胞による心筋シートの続報が入ってきました。
昨日?一昨日?だったかNHKのニュースWatch9等でも報道されましたが、大阪大心臓外科・澤芳樹先生のグループが進めているiPS細胞で作成された心筋シートについて、臨床研究が学内審査で承認されたようです。
朝日新聞デジタル:iPSで心不全治療 心筋シート移植、年内にも臨床研究(2018年3月1日)
今後、国への申請で治療が承認されれば、今年半ばにも1例目の手術が行われることになりそうです。
テレビのニュース映像では、シャーレの中で丸い心筋シートがクリオネみたいにパタパタと動いている様子が映っていました。
近未来感がすごいです。
この心筋シートをペタリ?と心臓に移植することにより、心不全を治療するというものです。
当然開胸手術なのでしょうが、心臓移植に比べればはるかに簡便で、患者さんの負担も少ないのではないでしょうか。
現在、なかなか心臓移植までたどりつけないでいる重症心不全の患者さんにとっては、希望あふれる治療となりそうです。
慶応大学でも、阪大とは別の方法でiPS細胞を用いた治療の臨床研究を年内にも目指しているとのこと。
頼もしい限りです。
これらの一報については、昨秋にこちらでも取り上げました。
こういった再生医療が一日も早くメジャーな治療法になるよう願ってやみません。
期待しています。