【おいしい健康】心臓病の栄養管理、食事支援をしてくれるアプリ
心臓病というと、ほとんどの人が塩分制限を受けていると思います。
1日およそ6~7g以下と指示されることが多いのではないでしょうか。
塩分は身体に水をためこんでしまうので、心臓に負担がかかってしまうのです。
なので、減塩しなければなりません。
平成30年度健康・栄養調査結果(厚生労働省)では、20歳以上の日本人が1日に摂取している食塩の量は、男性11.0g、女性9.3g。
一般的な食事をとっていたら、食塩オーバーになってしまいます。
減塩のため3~4g減らすというのは、つまり、小さじ1くらいの食塩を減らさなければならないということ。小さじ1の塩って、かなりのしょっぱさですよね。
でも、加工品、パン、ファーストフード、和食に使う調味料などでも、あっという間にその塩分をとってしまうことになるのです。
そんな折、減塩をしなければならない心臓病の人にとって味方となってくれるアプリを発見しました。
こちら↓
このアプリが、このたび心臓病(狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、心不全)に対応したということです。
【おいしい健康】狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症および心不全の方の食事支援機能の提供を開始|おいしい健康のプレスリリース
早速ダウンロードしてみました。
性別、生年、身長、体重、基礎疾患などを選択すると、自分のプロフィールが作成され、管理栄養士からのアドバイス、1食1日あたりの栄養基準が表示されます。
「きろく」の項目では、朝晩の体重・血圧も記録できます。
そして、献立を選択作成すると、その献立の栄養価・・・エネルギー(kcal)、食塩相当量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維、コレステロールなどがどれくらいの基準で満たされているか、円グラフで表示され確認することができます。
また、献立作成の際に、主菜を選ぶと次に主食が、次に副菜が、といった感じで、おすすめが表示されるので、献立が立てやすくなっています。
もちろんおすすめ以外でも、自分で好きなものを選択できます。
栄養基準を超過したものについては、「作成中の献立に追加すると食事基準をオーバーします。献立に追加しますか?」とポップアップが出て、可否を選択することができ、超過した場合には円グラフが赤くなって超過の注意を促されます。
なかなか使いやすく作られているアプリです。
心臓病向けレシピということもあって、きちんと減塩されたものが配されており、食塩量が基準値内に収まりやすくなっているとも感じました。
こういったアプリや、また市販の料理本などもそうですが、「自分の家庭では出てこない料理」「使ったことがない食材」「手元にない食材や調味料」などがあると、まずは買い物にでかけなければならない、という面倒な問題があります。
さらに、レパートリーが増えるメリットはありますが、経験上、目新しい減塩料理のレシピが自分の口に合うかどうか、作ってもおいしくなかった(おいしく再現できなかった)みたいなこともあり、一面での難しさを感じます。
本当は、自分がいつも作っている、作り慣れた料理を減塩にするという方法論の方が、実践しやすいのかな、と思ったりします。
とはいえ、レシピを見ているだけでも参考になりますし、このアプリの場合は、塩分以外の栄養についてもチェックできるので、バランスの良い料理について学べるかもしれません。
献立の参考にしようと思ったアプリ、「おいしい健康」のご紹介でした。
心臓病をはじめ、糖尿病や腎臓病、便秘とかもろもろの疾患、症状にも対応しているので、気になる方はお試しあれ。