うたたねモード

セミリタイア?っぽく生きてみる。

山茶花が咲いた

f:id:utatanemode:20211113170817j:plain

 

今週のお題「秋の歌」

 

庭の山茶花(さざんか)が咲いた。

すると、頭の中に再生されるのは、童謡の「たきび」。

 

♪さざんか さざんか さいたみち

たきびだ たきびだ おちばたき

あたろうか あたろうよ

きたかぜぴいぷう ふいている

 

↑この歌詞が私の中で再生されるのだが、実は少しまちがっている。

正確には、1番の歌詞が

 

かきねの かきねの まがりかど

たきびだ たきびだ おちばたき

あたろうか あたろうよ

きたかぜぴいぷう ふいている

 

で、2番の歌詞が

 

さざんか さざんか さいたみち

たきびだ たきびだ おちばたき

あたろうか あたろうよ

しもやけおててが もうかゆい

 

なのだそうだ。

なぜだか、わたしの中で1番と2番の歌詞が合体してしまったらしい。

 

ともかくも、ああ、北風がぴいぷうと吹く、落ち葉でたき火をするような季節に、山茶花って咲くのだなぁ、、、と、ふと気がついたわけで。

 

立冬が過ぎ、晩秋から初冬へと移ろい。

紅葉が終わりゆき、庭の色がなくなってゆく中、今度は山茶花の紅色が世界を彩ってくれるのだった。

 

きっとこんな季節に、数十年前、わたしは生まれた。

今日は誕生日。

またひとつ、歳を重ねて。

 

若き日に病を得て、ここまで長らえるとは想像だにしていなかったけれど、

一日、一日を生きてきたら、今日ここにたどりついた。

何者にもなれなかった、何者でもないわたし。

ただ一人の、わたし。

 

山茶花が咲いたことに気づいて、

無常と永遠とに想いをめぐらせ、

世の一隅でひっそりと、今日も生きている。