【再生医療】iPS細胞を使わずに心筋再生ができるようになるらしい【ダイレクトリプログラミング】
こんにちは。
再生医療について気になるニュースが入ってきたので共有します。
日本経済新聞電子版(2018年8月10日)より
筑波大など、iPS使わず心筋再生 遺伝子導入の新手法 :日本経済新聞
筑波大が、iPS細胞を使わず、心臓病患者の心筋に特定の遺伝子を入れることで、正常な心筋細胞を作る手法を開発したそうです。
心筋梗塞などでダメージを受けた心筋は再生されず、線維化して動きが悪くなり、心不全につながります。
その線維化した心筋細胞(線維芽細胞)に、カテーテルで特定の遺伝子を注入することで、正常な心筋細胞に変化させるとのこと。
直接的に既存の細胞に働きかけ再生をうながすこうした方法は、「ダイレクトリプログラミング」と呼ばれ、新たな再生医療として注目が集まっているそうです。
うーむ、こういう手法(ダイレクトリプログラミング)、以前に類似のニュース記事(アメリカの大学だったかしら?)を見たことがあるような・・・
リプログラミング、再生医療の新たなひとつの潮流でしょうか。
ともかく、心筋細胞のダイレクトリプログラミングについては国内で他にもいくつかの大学で研究が進められているとのこと。
患者としては、開胸手術が必要なく、カテーテルによって低侵襲で行うことができるという点、負担が軽くてすごく喜ばしいですね。
かつ、手法が簡便で、iPSよりコスト的にも安くあがる。
これで治療としてもiPSに劣らない、または補完するような結果が得られるとしたら、いいことずくめです。
5-10年後の臨床応用を目指すそうですが、待ち遠しいですね。
研究者の先生方には、ぜひがんばっていただきたいと思います。
応援しています。
追記:2018年8月17日
数日前に、ダイレクトリプログラミングの詳細記事を見つけました。
日経メディカル(2018年8月11日)より
iPS細胞など幹細胞不要の心筋直接リプログラミング法を開発
会員登録(無料)すれば、記事全文を読むことができます。
詳しく知りたい方は、こちらもぜひどうぞ。