【心不全】iPS細胞から心筋シート(阪大ベンチャー)、心筋細胞の量産(慶大)
気になるニュースを二つ。
iPS細胞による心不全治療が始まろうとしています。
まずは、大阪大学・澤芳樹先生のグループによる共同研究。
阪大・澤芳樹先生らのグループによる研究をもとに、新たにベンチャー企業クオリプスが設立され、第一三共が出資・提携して、iPS細胞による心筋シートの共同研究が行われるとのこと。
5年後(2022年)の実用化を目指しているそうです。
5年後とは、わくわくします。
さらに、慶応大のニュースも伝わってきました。
「品質が均一な大量の心筋細胞を作ることに成功した」そうです。
阪大と同様、未分化細胞の除去も可能で、なおかつ大量生産を実現。
来年度!には人への応用を目指すとのこと。
こちらも朗報ですね。
くしくも、両者ともiPS細胞による心筋細胞のニュース。
阪大と慶大が切磋琢磨しあうのか、それとも提携もありうるのか興味深いところですが、いずれにしても研究スピードが加速しそうです。
日夜、心不全治療のため研究開発にあたっている先生方、研究者の方に感謝したいと思います。
こちらは一患者として、実用化の日が訪れるまでなんとかがんばりたいものです。
期待しています。
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追記(2017/10/07):続報
朝日新聞デジタル 佐藤建仁 2017年10月7日11時40分
慶応大による心筋細胞量産の方法について、概要がわかります。
細胞移植の際は、細胞を直接心筋に注射するようで、簡便です。
阪大の心筋シート状の移植とは異なる方法ですね。
両者の効果に相違があるのか、今後の研究・臨床結果を待ちたいと思います。