2018年は現行NISAか、つみたてNISAか?~わたしの場合~
昨年末に積立投資やインデックスの本、米国株のブログなどに出会ったのを機に、さっそく今年(2017年)から投資(主に米国株ETF)を始めてみました。
習うより慣れろ、トライ&エラーのつもりで、とりあえずNISA口座を開設。
2月からほぼ月一で数本のETF、株式、投信に手動で積立をしてきました。
幸か不幸か、投資1年目は大きな暴落もなく、右肩上がりの恩恵に与ってプラスが出ています(順調すぎてこわい・・・)。
秋口からでしょうか?、拝読しているいくつかのブログで「つみたてNISA」の話題が取り上げられ、現行NISAからつみたてNISAに移行する、といった声を見かけるようになりました。
とりあえずNISAを始めたばかりなのに、来年からつみたてNISA始まるっていうし。
みなさん、つみたてNISAに移るっぽいし。
現行NISAのまま行こうと思ってたけど、つみたてNISAの方がいいのだろうか・・・
まじ、わからない。(困)
暮れも押し迫った今になって、サクッとリサーチしながら今後の方針について考えてみることにしました。
※おことわり
ここでは、つみたてNISAの制度については触れません。
現行NISAとつみたてNISAの比較記事ではありません。
今年から始めたNISAを来年以降どうするか、個人的な方向性について記します。
投資スタンス
わたしの投資スタンスは以下の通り。
- 眠っている預貯金の一定割合を投資商品に移行する
- 一括投資はこわくてできないので段階的に分割投資(積立投資)する
- 対象は主に米国株(ETF)、その他日本株投資信託
2017年、NISAから始める
投資を始めるにあたり、まずは特定口座で買うかNISA口座で買うか迷いました。
NISAだと5年経過時に取得価格が変わってしまうことが気になっていたからです。
でも、せっかくの非課税制度だし敷居も低いので、NISA口座を選択しました。
投資対象を米国株(ETF)に定めていたため、NISA口座なら海外株式の売買手数料が全額キャッシュバックになる特典(楽天証券)も大きい魅力でした。
実際にETFを買ってみると、いきなり手数料分のマイナスが出ることに震撼!?
全額キャッシュバックされるとはいえ、評価損益のマイナスを見て意気消沈です…。
もし特定口座でキャッシュバックなしに買っていくとしたら、初心者には心理的に厳しいものがあると思いました。
なので、キャッシュバックという安心材料がある分、とっかかりとしてNISA口座にしたのは適当だったと思います。
それが正解なのかどうかは、今もってわたしにはわかりませんが。
運用を続けていくと、ETFとはいえわずかながら配当が入金されます。
何も知らずに予期していなかった配当。
配当って、うれしいですね。(^_^)
その配当も非課税となるNISA口座は、とてもお得に感じられました。
現行NISAの復習
さて、いろいろと考える前に、まずは現行(一般)NISAの復習を。
以下、箇条書き。
NISA(少額投資非課税制度)
【基本事項】
- 年間投資上限額:120万円
- 非課税となる期間:5年
- 非課税投資総額:最大600万
- 投資商品:国内株式、海外株式、投資信託(ETF、J-REIT含む)など
- 口座開設期間:2014年~2023年(最長で2027年まで保有可能)
【その他】
- 5年の非課税期間終了後は、翌年設定される非課税枠に移管可能(時価で持ち越す、ロールオーバー)
※ロールオーバー時の評価額(時価)が新たな取得価格になる
※ひと枠につき最長10年の長期運用が可能となる
※値下がりデメリットへの対策(損失を確定せず値上がりを期待する)
※値下がりして120万円枠を割っていた場合、差額分を追加投資できる?
※ロールオーバーが可能なのは、2018年開設分まで
※2019年以降開設分はロールオーバーできない(現行NISAが2023年終了なので)
※2018年よりロールオーバーの上限撤廃(120万円以上でもそのまま移管され、新たな取得価格となる)new! - NISA口座は他の口座と損益通算できない
- 3年の損失繰越ができない
- 損失が発生すると非課税メリットを享受できない
- 一般NISA⇒つみたてNISA、つみたてNISA⇒一般NISAの変更(区分変更)は、年ごとに可能
- 再投資型の投資信託を区分変更する場合、再投資は特定口座または一般口座で行われる
- 投資枠を使い切らなかった場合、翌年に繰り越しはできない
- 確定申告が必要ない
自分が確認しておきたいものは、以上のような点でしょうか。
ロールオーバーとかよくわかってなかったのですが、長期運用のほか、値下がりデメリット対策の意味もあったのですね?
それと、ロールオーバーできるのが2018年開設分までというのは知りませんでした(何も知らない、汗)。
2019年以降~2023年(NISA最終年)開設分についてもロールオーバーできるのかと思ってたら、違うんですね。へーー。
できれば、現行NISA制度が恒久化されてほしいものですが。
現行NISA、つみたてNISA、どっちにする?
で、来年からどうするか、ですが。
考えられる選択肢はざっくり3つ。
- このまま現行NISA → 現行NISAが終了したらつみたてNISAに移行
- 現行NISAをそのままにして、つみたてNISAに移行
- 現行NISAを売却 or 特定口座に移管して、つみたてNISAに移行
投資界隈では、2 or 3 が多いのでしょうか?
でも、1じゃダメなのかな、と迷っていました。
みなさんと同じくつみたてNISAに移行でいいではないか、と思いそうなところを迷っているのは、やはり、
- 現行NISA枠の方が上限額が大きい(つみたてNISAは年間40万円まで)
- 現行NISAでは国内海外の現物株式(ETF含む)が売買できる
- 証券会社によって、NISA口座では株式(ETF)売買手数料が無料、または全額キャッシュバック特典などがある
といった点です。
なぜなら、
- 最初期にある程度まとまった額を投資に移行したい
- 米国株(ETF)に投資したい
- 手数料をかけたくない
という希望がありましたので。
そんな時、今村咲さんのブログ(経済的自由のススメ)記事をお見かけました。
こちらは修正記事ですが、前回記事「現行NISAを使い切ってつみたてNISAに移行したほうがいい」の方も拝読していて、これだ!と思いました。
正直なところ、データやグラフの詳細などこまかいことは、わたしには難しくてよくわかっていないのですが、結論として、わたしの場合は「シミュレーションその2」が近いのではないかという印象です。
「シミュレーションその1」のようにこの先20年にわたって120万円を入金し続けることは考えてないし(できない)、40年先という長い将来を見通すことも個人的に難しい。
現行NISAからつみたてNISAに順次移行するのが(わたしには)現実的ですし、雰囲気的に「シミュレーションその2」的な結果になるのではないか(なってほしい笑)、と思いました。
同額・同リターンという条件で40年運用する場合は最初からつみたてNISAが良いが、現行NISAの期間だけでも40万円以上投資できるならしてしておいた方がいい、という話でした。
とありますように、まずは手元にたまっている資金を現行NISA期間に投入し、それからつみたてNISAを始める、でよいのかなと思いました。
今村さんの記事タイトルとは違った選択になりますが、「まとめ」にひとつの選択肢として提示されていることですし、現行NISAを使い切る方向で進みたいと思います。
詳細なデータに基づく結論をまとめてくださった今村咲さん(id:sakiimamura)、ありがとうございます!
(この場にてお礼を申し上げ、リンクご報告に代えさせていただきます。ペコリ)
結論
わたしは、2018年以降も現行NISAでいきたいと思います。
少ないなりに最初期にまとまった資金をNISA枠に投入し、なるべく元本を大きく、雪だるまの最初の玉を大きくしておきたい、と考えました。
あとはコツコツ積立を続けていくことを心がけてみます。