【読書】バフェット太郎さん『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を読みました
遅まきながら、「米国株」ブロガー・バフェット太郎さん(
バフェット太郎の秘密のポートフォリオ(米国株配当再投資戦略)
)の著書、『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を読んでみました。
えーっと、画像をよーく見ると表面ザラザラっぽい透明PPカバーがかけられているのでおわかりの通り、図書館で借りてきました。
長らく予約待ちをしていたのですが、やっと順番がまわってきたのです。
人気本ですね。(購入じゃなくてすみません、、、)
さて、読んでみた印象ですが。
物議をかもしたタイトルと、キレッキレのあおり文句がちりばめられた文体。
適度な行間をとった段落あけ、大事なことやキラーワードは強調文字。
バフェット太郎ワールド全開で、さながらブログを読んでいるかのようです。
近年、本を読むと眠くなる病(重症)を患っているわたしですが、途中、解説っぽい文章で時折寝落ちしつつも、細切れに時間をとりながら二日間で読み終えることができました(これでも自分的には超速です)。
普通に読んだらたぶんサクサク読めるでしょう。とても読みやすく、面白い。
なぜ株式なのか
なぜ米国株なのか
なぜ長期投資なのか
なぜ配当再投資なのか
なぜ連続増配高配当株なのか
高配当マネーマシンの作り方
分散投資(銘柄・セクター)のすすめ
黄金銘柄30種
マネーリテラシーの基本
積立投資とリバランスの意味
投資のルール化
↑これは目次ではありませんが、これらのことが初心者にもわかりやすくライトな口調で語られています。
とてもシンプルで、明確な根拠もあり、リスク(ボラティリティ)を抑えた保守的な投資方針がうかがえました。
米国個別株(連続増配高配当株)投資についての方法論ですが、積立、リバランスの重要性など、インデックス投資においても深く心に留めるべきことが多いように思います。
実際、インデックスETF運用しているわたし自身、初心にかえってたいへん学びになりました。
とはいえ、
バフェット太郎さんの運用資産は5000万円。
毎月の配当は10万円。
そして月末には5000ドル分の買い増し(積立&リバランス&配当再投資)。
何より、その資産規模、毎月5000ドルにのぼる入金額がスゴすぎて、白目、、、
バフェット太郎さん曰く、
お金持ちのお金持ちによる
お金持ちのための投資
をガシガシ実行されているとのこと。
だからといって、毎月5万円の積立投資も厳しいサラリーマン諸氏がバフェット太郎さんと同じようにできなくても無意味ではないので安心して、となぐさめてはくださいますが。
上を見上げると、ちょっと気が遠くなります・・・。
現実路線として、毎月5万円の積立を、年利7%で、35年継続すると、1億円が期待できる、と。
なるほど。
積立投資は若いうちからなるべく早く始めるのが吉のようですね。
その先に得られるものは、年300万円の配当。
株を保有しているだけでキャッシュを産み出すマネーマシンの出来上がりです。
はじめに、必要な元本を考えてしまうとたじろいでしまいますが、超大型連続増配高配当株の未来を信じて地道に積み立てていけば、配当も徐々に積み上がっていくのでしょう。
ゆっくりと、最短でお金持ちになる戦略、ということです。
この本の中でハッとしたのは、「S&P500種指数とS&P配当貴族指数の比較」のグラフです(p.98)。
配当貴族指数が、S&P500指数を大きく上回っています。
配当貴族指数、すっかり忘れてしまっていました。
かつて惹かれながらも、たぶん、いくつかの米国株投資ブログなどを読むなかで、配当への課税によるトータルリターンの低下や、実際の運用パフォーマンスが気にかかり、次第に興味を失ってしまったものです。
バフェット太郎さんは、長期投資において、超大型連続増配高配当株の配当再投資戦略が市場平均(S&P500)を上回ると
割とマジで思っております
とのこと。
配当貴族指数の推移は、この投資戦略の中核をなす根拠ですね。
短期的な成績はともかくとして、長期投資を前提とするなら、この戦略は説得力があり魅力的です。
なお、手軽さや手間を考え、多くの投資賢人が勧めているS&P500ETFへの長期投資でも構わない、とも述べられています。
個人的には、すでにインデックスに落ち着いた感がありますし、これから個別株にシフトして新たにポートフォリオを構築するのも少し億劫なので、今までと変わらずS&P500をはじめとするETFの積立投資を粛々と継続していきたいと思ったのでした。
黄金銘柄には確かに食指をそそられますけどね。
というわけで、自分の投資方針を再確認する意味でも、この本は大いに参考になりました。
それから、「クソダサい投資家の「残念投資法」一覧」(p.172)も刺さりました。(笑)
自戒をこめて、堅実に。
これから投資を始めようかなという人、投資を始めたばかりの人、なんとなく雰囲気投資をしちゃってる人にも、おすすめの一冊です。
巻末に米国株書籍の紹介がありますので、合わせて読むとよりわかりやすいかもしれません。・・・わたしはいずれも未読ですが。(^_^;)