映画『海街diary』を観ました
公開時に映画館で見逃してしまった『海街diary』を、今になって観ました。
公式サイトはこちら。
ざっくりまとめると、
父を亡くした姉妹が、腹違いの妹を迎え入れて、鎌倉で暮らしていく物語。
死と、暮らしと、罪と、赦しと、それとは意識せぬような、愛と。
そんなものたちが、鎌倉の街の景色にとけて。
とにかく、映像が美しい。
鎌倉の街がまぶしい光に包まれて、明るく輝いている。
そして、四姉妹が美しい。
凛とした厳しさをもった長女・幸(綾瀬はるか)。
男運が悪くさばさばしているが、根はやさしい次女・佳乃(長澤まさみ)。
つかみどころのない、飄々とした三女・千佳(夏帆)。
自分をゆるせない四女・すず(広瀬すず)。
それぞれの魅力が、あますことなく映し出されている。
四姉妹をめぐる魅力的な人々の暮らす世界が、ゆったりと流れて。
まるで、小津映画を観ているような、穏やかな落ち着きに満ちている。
ため息がでるような美しさだ。
そして、キラリと、心を揺さぶられる。
登場人物や複雑な設定を理解するのに少し時間を要するのだが、それもまた味わいとなって、あとからじわじわと趣をます仕掛けとなっていた。
原作は、吉田秋生の同名漫画。
第11回文化庁メディア映画祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013などを受賞。
その原作を、是枝監督の熱望で映画化されたとのこと。
惜しくもカンヌ国際映画祭での受賞はならなかったが、国内では数々の映画賞を受賞している。
抒情あふれる美しい映画に、心癒されたひとときでした。
『海街diary』
2015年、日本
監督:是枝裕和
キャスト:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、他
おすすめ:★★★★☆