うたたねモード

セミリタイア?っぽく生きてみる。

映画『恋愛小説家』を観ました

HDDレコーダーに眠っていた映画鑑賞シリーズ、です。

 

1997年の米映画、『恋愛小説家』。

これ、主演のジャック・ニコルソンとヘレン・ハントがアカデミー主演男優賞、主演女優賞をとっていましたね。

当時、NHK-BS2で放送された米アカデミー賞の様子をなんとなく覚えています。

肝心の映画は未鑑賞のままにうちすぎ、ここまできてしまいました。

20年後の今になって、やっと鑑賞できました。

 

あらすじも知らず予備知識もなく観はじめてみると。

映画開始10分で、「何コレ!!なんて最悪な男なんだ・・・」と主人公メルヴィン(ジャック・ニコルソン)に強烈な嫌悪感を抱き、ムカムカしながら1.5倍速再生で忍耐。

すると、メルヴィンが医者に駆け込んだあたりで、そういうことか、とはじめて合点がいき、通常再生に戻して鑑賞を続けました。

あとはもう、もどかしい気持ちでいっぱい。

ラストシーンですら、まだまだもどかしくて。でもちょっと心がほんわり。

エンドロールの音楽を聴きながら、やっと気持ちを収めることができました。

 

最初の印象が最悪で、最後の印象が最高という、なんとも不思議な映画でした。

たぶんそれは、メルヴィンの変化に対する印象なのでしょう。

 

ざっくりとしたあらすじは、潔癖症で超毒舌でねじくれまがった性悪男の恋愛小説家メルヴィン(ジャック・ニコルソン)と、行きつけのレストランの給仕キャロル(ヘレン・ハント)との恋の行方・・・みたいな物語。

 

恋愛模様という形をとってはいるものの、人格に欠陥のあるひとりの人間をバッサリ切り捨てることなく、良くなろうとする、最善を尽くそうとするその人の努力を認め、それを良しとし、受け入れてゆく周囲の人間のあたたかいまなざし、のようなものを感じました。

そこに、アメリカの良心を見たような気がします。

 

変化することを恐れず、最善を尽くすこと。

実際にはとても難しいことかもしれないけれど、そうあろうとする姿勢には尊い価値があるのかもしれません。

 

そんなことを思った映画でした。

 

あと、ジャック・ニコルソンの表情がしばしば猟奇的に見えてしまってコワかったです。笑

 

『恋愛小説家』(原題:As Good as It Gets)

1997年/アメリカ

監督:ジェームズ・L・ブルックス

キャスト:ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、グレッグ・キニア、ほか 

おすすめ:★★★☆

 

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