うたたねモード

セミリタイア?っぽく生きてみる。

ハナレグミのライブツアー「SHINJITERU」@東京に行ってきました

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去る12月6日(水)、ハナレグミのライブに行ってきました。

会場は東京国際フォーラム・ホールA。

有楽町駅から徒歩1分です。 

 

・・・・・

 

はじめてハナレグミを知ったのは2005年、竹中直人監督の映画『サヨナラCOLOR』の主題歌を聞いたのがきっかけです。

この映画自体、SUPER BUTTER DOGの同名曲(永積崇作詞作曲)にインスパイアされて竹中監督が制作したものらしいですが。

ともかく、なんて心に響く歌声なんだろう、と強く惹きつけられて以来のファンとなりました。

そんなハナレグミの7枚目の新譜『SHINJITERU』が今秋リリースされました。

今回のライブは、その新譜を携えてのツアー。東京はファイナルです。

 

 

東京へ

夜19:00開演のライブ。

地方から東京に着いた頃にちょうど日が暮れて。

帰宅ラッシュアワーを避け、17:00ちょっと前には東京国際フォーラムにたどりつきました。

そちらのカフェで軽めの腹ごしらえ。

開場、開演をゆっくり待ちます。

 

開場、開演 

18:00、開場。

人、いっぱい。

ぞくぞくと人が集まってきます。

みなさん、いでたちがナチュラル系。そしてなぜかリュック率高し。

年齢層のボリュームゾーンは(推定)30代くらいでしょうか。

もちろん、20代らしき若い人からシニアまで幅広い層の老若男女も見受けられました。

 

18:40、ホール内に入って着席。

19:10、少し遅れていよいよ開演。

 

スモークがただよい暗転するステージ。

タカシくん、静かに登場。

そしてアルバム「SHINJITERU」の1曲目、「線画」から始まり・・・

 

あとはがっつり、ハナレグミ「SHINJITERU」ワールドに酔いしれて。

 

ライブツアー「SHINJITERU」

ライブレポート

 

師走の平日なのにさすがの満員御礼、5000人だそうです。すごい!

 

ライブレポートはこちらなど。

popscene.jp

 

natalie.mu

 

上記レポートにセットリストが載ってましたので、引用させていただきます。

セットリスト

01. 線画(SHINJITERU)

02. ののちゃん(SHINJITERU)

03. ブルーベリーガム(SHINJITERU)

04. 君に星が降る(SHINJITERU)

05. My California(SHINJITERU)

06. レター(日々のあわ)

07. あいまいにあまい愛のまにまに(あいのわ) 〜 Wake Upしてください(音タイム)

08. 家族の風景(音タイム)

09. 光と影(あいのわ)

10. ぼくはぼくでいるのが(What are you looking for)

11. 秘密のランデブー(SHINJITERU)

12. フリーダムライダー(What are you looking for)

13. Primal Dancer(SHINJITERU)

14. 太陽の月(SHINJITERU)

15. 明日天気になれ(音タイム)

16. 消磁器(SHINJITERU)

17. 深呼吸(SHINJITERU)

〈アンコール〉

01. Spark(オアシス)

02. 旅に出ると(What are you looking for)

03. きみはぼくのともだち(オアシス)

 

※曲名の後の(アルバム名)は当方で加筆。

 

ライブレポートとともにこうしてセットリストを眺めると、ライブがありありと思い出されます。 

 

※2017.12.16追記

Real Soundにてライブレポートがアップされました。

realsound.jp

 

※2017.12.21追記

CINRAにてライブレポートがアップされました。

www.cinra.net

 

※2017.12.23追記

ハナレグミ・オフィシャルライブレポートがアップされました。

ハナレグミ tour SHINJITERU ライブレポート 2017年12月6日 東京国際フォーラムA

 

振り返り

幕開けの「線画」でじんわり。


ハナレグミ /線画

 

そして「ののちゃん」以降、ドラムの重厚な打音が振動となって身体に響きます。

渋谷系な感じの「ブルーベリーガム」、細野さんのティンパンチックな「君に星が降る」と、『SHINJITERU』ナンバーが続いて。

 

はにかみ気味の初MCをはさんで、「My California」「レター」の爽やかなサウンド


ハナレグミ「レター」

 

「あいまいに~」から「Wake up~」へ、ハナレグミらしいノリ。

 

ギターを持ち替え静かに爪弾き始めたのは、ハナレグミの原点ともいうべき「家族の風景」。泣ける。


ハナレグミ 家族の風景

 

拍手の後に静まり返る会場。

「誰もいないみたいだね」とのタカシくんの一言の後、「光と影」。泣ける。

 

落ちついたトーンで「ぼくはぼくで~」「秘密のランデブー」。

 

MCで3年前にブルースマンに会いにアメリカに行った時の話。

結局ブルースマンには会えなくて、グレイハウンドバスに乗って。

ブラックミュージックとか、公民権運動とか、フリーダム・ライドとか。

タカシくんの意識を垣間見ながら、「フリーダム・ライダー」。

強烈なシンセサイザーのイントロから始まった「Primal Dancer」。

かっこいい照明とともに超クールなダンサブルサウンド。揺れる。

続いてスカチューンの「太陽の月」。

 

そして、「明日天気になれ」。

ここでみんな思わずスタンドアップしてノリノリ!!!

やっぱり1st『音タイム』の曲はサイコーです。

 

ここでまじめなMC。

「『What are you looking for』でハナレグミ第1章が終わって、今は後ろ手にガチャンと扉を閉めた感じ、ワクワクしている」と、タカシくんは語ります。

あぁ、ここでひとつのハナレグミが終わり、新たなハナレグミが始まるんだな、と感傷と期待が入り混じった思いがよぎりました。

「歌はいつも聴き手を意識していて、その人の中で何かの形になればいい」みたいなことや、「あるものを手放して、新しく一歩を踏み出す」みたいなことも言ってた気がします。

いや、言葉はうろ覚えですが、そんなメッセージを確かに受け取りました。

そして、タカシくんが切ないと言っていた曲、弾き語りで「消磁器」。

「結局キミだけさ」の歌詞が、切なくて。

 

最後は、是枝裕和監督の映画『海よりもまだ深く』の主題歌、「深呼吸」。

切なくもあたたかい、ハナレグミの真骨頂。


ハナレグミ – 深呼吸 【Music Video Short ver.】

 

余韻を残して本編終了。

拍手が鳴りやみません。

 

しばらくの後、拍手に応えてアンコール。

 

しっとりした名曲、「Spark」。やさしい歌声にシビレる。

アルバムより若干スローテンポだったような気がする?「旅に出ると」は、情緒たっぷりに。

バンドメンバー挨拶でほんとに終わりか・・・と思ったら、「最後に弾き語りしてもいいですか? もう少し行っちゃってもいいよね」とタカシくん。

会場、歓声。

そしてアコギ一本で弾き語りをしてくれたのは、「きみはぼくのともだち」。

ハナレグミの歌声が、言葉が、どこまでも沁みる。

あちこちですすり泣き(たぶん)が続出。

 

じんわりと胸がいっぱいになったところで、ライブは静かに幕を閉じたのでした。

21:30頃?、終演。

よかった。

 

個人的感想 

今回のライブは、とても落ち着いたものだったような気がします。

軽妙なMCをはさみつつも、どことなくシリアスな雰囲気。

わたしが前回行ったライブが明るさ100%的な「ハナレグミ・So many tears のどこまでいくの180分」ツアー(小規模ライブハウスにてオールスタンディング)だったこともあり、余計にギャップを感じたのかもしれません。

でも、これもハナレグミの世界観。

ツアー「SHINJITERU」は、まさしくハナレグミのひとつのピリオドなのでしょう。

タカシくん・・・ハナレグミが、これからどう変わってゆくのか、どう進化をとげるのか、どんな歌声を届けてくれるのか、第2章が楽しみでもあります。

 

7th『SHINJITERU』について、こんなインタビューもありました。

natalie.mu

 

ここにある、「憂い」とか「ブルース」的なもの、ライブでも十分に感じ取ることができたような気がします。

 

かつて衝撃を受けた「サヨナラCOLOR」や「家族の風景」もそうだけど、明るく楽しい光だけじゃない、憂いをおびた影の部分や、静かに続く日常の時間の流れや空間、そこでの営みをそっとすくい取るような、ハナレグミの「やさしさ」が心地よく響くのだろうなぁ、と思ったりします。抽象的ですが。

 

ハナレグミの楽曲は、ポップ、ロック、歌謡曲、ファンク、ブルース、レゲエ、バラード、ラブソング、いろんな音の色彩に富んでいます。

そこに、タカシくんの唯一の歌声がのる。

バンドとともにノリノリで。ある時は、ギター一本の弾き語りで。

それこそが、唯一のハナレグミ、なのです。

 

MCの時、観客から声が飛んでいました。

「大好きーー!!」

「カッコイーー!!」と。

うん、ほんとそう思う。

 

そして、ほんと歌がうまい。

 

「SHINJITERU」ライブ、大きなパワーをもらいました。

わたしも、いらないものを手放して、新たな一歩を踏み出したいと思います。

 

タカシくん、バンドのみなさん、ありがとう。お疲れさま。

またいつか、新しいハナレグミに出会える日を楽しみにしています。

 

SHINJITERU

SHINJITERU

 

 

・・・・・

 

追記

今回は、ライブに行く前に体調を崩してしまい心配でしたが(こちらの記事)、なんとか無事に東京まで行くことができました。

秋口からウォーキングを始めていたことも功を奏してか、会場までの道筋、駅構内も問題なく無理せず歩くことができました。

ホッとしました。

自分、よくがんばった。

しばらくは、ライブの余韻で元気に過ごせそうです。(^_^)