【映画】『父親たちの星条旗』を観ました
HDDレコーダーに残っている映画を消化するために今回観たのは、クリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』です。
太平洋戦争下、硫黄島での日米の戦いを米国側から描いた作品。
予告編はこちら(日本版が貼れないので英語版でどうぞ)。
Flags of Our Fathers - trailer HQ
硫黄島に上陸した米海兵隊は、摺鉢山の頂上に星条旗を打ち立てる。その写真がすぐさま本国に配信され、戦争に疲弊した国民を奮い立たせたのだった。
硫黄島での激戦から、星条旗を打ち立てた兵士のその後の人生を描く。
結論は、ひとこと。
戦争は、虚しい。
祖国のための戦い、多数の命を守るという戦いという大義名分はあれど、その代償として大きな犠牲や痛みを伴うということ。
ヒーローなんて呼ばれなくてもいい、命があれば、そして戦いさえなければ、そこにこれほど大きな痛みはなかったはず。
戦争に限っては、なぜ人を殺してもいいのか。
よく考えると、全く理解しがたい。
勝者の側にも、時には計り知れないダメージを与えるのだ。
ただ、アメリカ側の「国のための戦い」「多くの命を救った」とかいうきれいごとを何度も聞かされてきた日本人としては、憤りを感じざるを得ない。正直な気持ち。
というわけで、お正月から激しい戦闘シーンに顔をしかめることになったのでした。
『父親たちの星条旗』"Flags of Our Fathers"
2006年/アメリカ
監督:クリンド・イーストウッド
キャスト:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチほか
おすすめ:★★★