伊香保温泉、如心の里ひびき野に泊まってきました(後編)
伊香保温泉、如心の里ひびきの泊、後編です。
前編はこちら。
夕食前に温泉(黄金の湯)につかり、部屋に戻ると、ポットに冷たい水が用意されていました。湯上りの身に沁みわたります。おいしい。
でも、ホテルに来る前に道中で飲んでいた爽健美茶とか、保科美術館の喫茶休憩室で飲んだ冷煎茶とかも重なって、なんだかおなかがチャポチャポしてしまい、その上、お昼の冷たいうどんや舞茸天ぷらも効いているようで、胃の中がこなれていないような。
うーむ、夕ご飯、食べられるでしょうか。
夕食
19:00、お食事処へ移動。
畳の広間に5組くらいのテーブルがあり、そのうちのひと席へ。
2組はもう食事を終えた後のようです。
テーブルの上には会席膳がセッティングしてありました。
お品書き。
お膳の全景を撮った気がするのですが、Google Photoに見当たらない痛恨のミスが発生したので、ひとつずつ。
先付、胡麻豆腐。
小鉢、下仁田産お刺身こんにゃく。
小皿、季節の二点盛り。
造り、海老、鮪、武尊サーモン。
凌ぎ、上州うどん。
台の物、陶板焼き、牛ステーキ、じゃが芋、ブロッコリー、南瓜。
煮物、豆腐白木茸饅頭。
加太婦羅那鍋、白才、水菜、葱、金目鯛、銀鱈、鳥つみれ、しいたけ。
この宿泊プランのメインでもあったカタプラーナ鍋。
仲居さんに蓋を開けてもらうと、中は豆乳ベースの白いスープにお野菜や魚、鳥つみれなどが入っています。
焼肴、鰆西京焼き、はじかみ。
食事、炊き込みご飯。
椀物、月替わりの味噌汁、田舎仕立て。
最後に、水菓子、杏仁豆腐。(写真撮り忘れました)
という夕食でした。
ふだんは一汁二、三菜の質素なごはんで満腹になる身なので、会席膳のひと品が少量ずつとはいえ、こんなに品数があるとさすがに食べきれず、うどんもデジャヴ感があり、炊き込みご飯も半分が限界でした。
おいしい、けど、苦しい、、、
ごちそうさまでした。
温泉・お風呂~二回目
夕食をお腹いっぱいいただき、身動きできず2時間ほどお部屋でゴロゴロ。
22:00になったので、寝る前にもう一度温泉に入ろうか、ということで、お風呂に向かいました。
白銀の湯/内湯(大浴場)
先に一人いらっしゃいましたが、すぐに上がられて誰もいなくなりました。
今度は、大浴場の内湯です。
この内湯は、新しく湧出した伊香保の2つ目の源泉「白銀(しろがね)の湯」で、無色透明のメタけい酸単純泉。
疲労回復、健康増進、病後回復期などの効能があるそう。
大きな浴槽になみなみと湯がたたえられています。
入ってみると、無色透明、さっぱりした感触です。
ですが、、、かなり塩素の臭いがする、、、
まったくノーチェックでしたが、どうやら循環式のようでした。
もうこれは温泉というより、温プールに入ってるみたいな。
残念至極、ガッカリ感満載です。
事前に、温泉が掛け流しかどうか、もうちょっと念入りにチェックすべきでした。
塩素殺菌された温泉につかって、複雑な思いで湯を後にしました。
就寝
湯上りにひと休みして、23:00に消灯。
ちょうどよいクッション具合の布団に、パリッとした白いリネンがかけられて気持ちがいいです。
ただ、旅の空の下、部屋と枕が変わってなんとなく落ち着きません。
いつもの習慣で、寝入りばなに音楽をタイマーで1時間かけて、イヤホンで聞きながら眠りにつきます。
が、、、まったく眠れません。
目がパッチリ冴えてしまってます。
ついでに浴衣の帯巾が広く、なんとなくウエストが苦しい。緩めてもダメです。
寝返りを打っているうちに、浴衣の前がはだけてしまうのも気になります。
音楽のプレイリストをいろいろ変えてみたり、radikoでラジオを聴いてみたりしましたが、まったく眠くなりません。
ゴロゴロゴロゴロ、時間だけが過ぎていきます。
つまらないので、ツイッターをのぞいてやりすごします。
家でやってることと変わりありませんね。(^_^;)
そうこうしているうちに深夜3時、まぶたがパタッと落ち、うとうとと眠りについたようでした。
・・・
起床
ピピピ、、、と目覚ましのアラームが鳴りました。
7:15、 起床時間です。
寝不足です。
しばらく、布団の中でゴロゴロ。
目覚ましのスヌーズが数回鳴ったところで、やっと起き出しました。
カーテンを開けると、木立から朝日がキラキラとこぼれて、清々しい朝です。
下を見下ろすと、中庭を散歩している人がいました。
あそこを歩いてみたいと思っていましたが、ゴロゴロしているばかりで機会を逃してしまったようです。
朝食前に着替えるかどうかで悩みましたが、今日くらいはゆっくりしようということで、洗面、のち浴衣を整えて食事処に向かいました。
朝食
8:00、朝食。
昨晩の食事処と同じ場所、同じ席につきます。
ほか2組いましたが、みなさんすでに服に着替えていました。
わたしたちだけ浴衣で、あらあら、という感じでしたが、まぁよしとします。
朝食の箱膳。
右上から時計回りに、卵焼き、青菜のおひたし、なめ茸と大根おろし、焼き鮭、切昆布の煮つけ、切り干し大根、ヨーグルト、サラダ、そして中央は、、、忘れました(豆腐的な何かだったような気がします)。(^_^;)
左外は野菜の浅漬け、右外は茶碗蒸しと海苔、そしてごはん、味噌汁、ほうじ茶です。
おかずが少しずつたくさん品数があり、それぞれを楽しみながら完食。
おいしかったです。
ごちそうさまでした。
チェックアウト
部屋に戻って少し休んでから身支度を整え、10:00チェックアウト。
エントランスには他の客の気配はなく、遅い出立だったようです。
会計を済ませ、スタッフお二人に笑顔で見送っていただきました。
ひびき野さん、ありがとうございました。
また機会があれば来たいと思います。
清芳亭へ
ひびき野を後にし、伊香保メイン通りに出るとすぐに清芳亭があります。
清芳亭は、伊香保名物、湯の花饅頭のお店です。
伊香保には、観光雑誌にもよく取り上げられる有名な勝月堂のほか、何軒か湯の花饅頭のお店があるそうなのですが、うちは昔から清芳亭の湯の花饅頭がお気に入りです。
慣れ親しんだ茶色い湯の花饅頭。
つやつやとした薄皮、中はしっとりした上品な甘みのこしあんがつまっています。
本当においしい。
ここで、家用、お土産用と、いくつかお饅頭を購入。
後日、お抹茶と共にいただきました。
地球屋へ
本当はグリーン牧場に寄ろうかと思っていたのですが、いかんせん寝不足でコンディション絶不調なため、名残り惜しくもまっすぐ家に帰ることにしました。
その帰途、道すがらの雑貨&カフェ&パン工房の地球屋さんに寄り道。
ちりめんなど和生地で作った小物や服、さまざまな雑貨が所狭しと並べられています。
中でも有名なのは、ギネス記録にもなった世界一大きいつるし雛。
↓こんな感じのつるし雛が、
↓こんな感じでドーンと天井から吊り下げられています。
結構、圧巻です。
それから店内をすこし見て回り、隣の店舗にあるパン工房で天然酵母作りのパンをいくつか購入。
あとで食べましたが、素朴な味わいで美味しかったです。
榛東村ぶどう郷へ
地球屋を出て道を下ると、「榛東村ぶどう郷」というぶどうの郷(さと)がありまして、ぶどう屋さんが軒を連ねています。
どのお店も車が止まってにぎわっていますが、ちょうど駐車スペースが空いていたぶどう屋さんに立ち寄り、試食をしながらぶどうのお土産も購入。
巨峰とゴルビー。
甘くてみずみずしく、とても美味しゅうございました。
さいごに
一泊二日の伊香保温泉行、あっという間に終えてしまいました。
雨に降られたり、寝不足に陥ったりで、当初の予定通りの行程はたどれませんでしたが、上げ膳据え膳でゆっくり温泉につかり、ただひたすらのんびりすることができ、至福のときでした。
旅に出ていつもと環境が変わったことで、気分もリフレッシュ。
うたたね三昧の精神が、少しばかり活性化したような気がします。
旅の宿で眠れぬ夜を過ごしながら、夜な夜な「もう帰りたい」と思ってしまうくらいだったのに、いざ家に帰ってきたら、すぐさま「また行きたい」と思ってしまう現金な自分がいます。
伊香保の石段街の上り下りはわたしには無理だとしても、伊香保ロープウェイや河鹿橋、伊香保グリーン牧場など、まだ行ってみたい所もあります。
今度の旅で学んだことは、伊香保温泉は「黄金(こがね)の湯」が命ということと、お料理は量より質ということです。
もし機会があるなら、次の伊香保温泉行は、かけ流しの黄金の湯が楽しめる宿で、量より質のお料理プランを選択したいと思います。
というわけで、おおむね満足な伊香保温泉行でした。
またいつか、再訪できることを夢見て。