ちょうど三月のホワイトデーのことだった。 その日、わたしはICUのベッドに寝かされていた。 水色の滅菌服を着た家族が数分の面会から帰ってしまうと、わたしは独りだった。 「自分はこのまま死ぬんだろうか、ぜんぜん死にそうな気はしないけど…」と考えなが…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。