昨日、iPS細胞を使わずに心筋細胞を再生するダイレクトリプログラミングのニュースを共有しました。
その中で、「リプログラミング」という単語にどうも 既視感があったので、過去ニュースを探してみました。
実は、ちょうど1年前に下書きしたまま眠っていた記事がありましたので、以下に記しておきます。
2017/08/12
気になるニュース。
engadget日本版(2017年8月10日)より
皮膚細胞をあらゆる細胞・組織に変える再生チップ「TNT」発表。認可降りれば年内にも臨床へ - Engadget 日本版
記事を読んでもどういうメカニズムなのか、いまひとつ詳しいことがわからない。
が、とにかく皮膚細胞のチップに電流を流し、それを別の細胞に書き換える?ことでケガや病気の治療に使えるらしい。
動画を見る限り、血管再生や損傷部の再生には効果があるようだ。
創部の再生(キズの治癒とか)ならまだわかるが、遠隔部の皮膚に貼ったチップによって皮膚細胞が脳神経細胞に変換され、それが脳まで届き?脳卒中の脳損傷部を治癒する?って、ほんとににわかには信じがたい。
「この技術はあらゆる細胞や組織に適用可能だ」
とのこと。
万能感ある。
で、iPS細胞とはどう違うの?
比較するものではないの?
どれくらいすごいの?
どうなの?
・・・と疑問は尽きない。
個人的には、損傷・変性した心筋細胞などにも適用されるのなら、未来が明るくなるような気がする。
今、阪大病院では iPS細胞を用いた心筋細胞シート移植が進められようとしている。
日本経済新聞電子版(2017年7月21日)より
このニュースも希望であったが、さらに非侵襲の再生チップのような技術で治療できるようになるなら、それに越したことはない。
医療の進歩に期待する。
ここまでを、1年前の夏に書いていました。
これはアメリカでの研究ですが、筑波大ほかの「ダイレクトリプログラミング」研究と同じ類のものなのでは?という推測されます。
(間違えてたらごめんなさい…m(_ _)m)
上記は、TNTチップとやらで電流を流し、皮膚細胞に遺伝子コードを注入することで、あらゆる細胞を変化させるようですが、筑波大の研究では、線維化した心筋細胞(線維芽細胞)に遺伝子を注入し細胞をダイレクトに変換させる、ということなのでしょうか。
ともかく、遺伝子コードを導入することで細胞を変換するって、改めてスゴイです。
医療のめざましい進歩の恩恵に与れるかもしれない、という恵まれた時代に生きていることに感謝するばかりです。
ほのかに明るい未来を夢想しながら。