こんにちは、今日ものんびりすごしております、そのです。
今年も6月末に梅干し漬けを仕込んでみました。
といっても、昨年に続きまだ2回目で、母の見習いなんですけどね。
仕込みから約一か月、いよいよ梅干しの天日干しです。
梅雨明けしたのに梅雨のような天気、戻り梅雨
梅干しの仕込み
知り合いから南高梅をいただいたので、梅干しを仕込みます。
梅の追熟(青梅が黄色くなるまで熟すのを待つ)から始まり、楊枝で一つ一つヘタを取り、水洗い、水切りして乾燥させた後、タルで塩漬けします。
塩漬けから1~2日で全体に白梅酢がのります。
数日間は漬かりムラがないようタルの中の梅をひっくり返し、その後はほぼ毎日のように様子を見て、あやしいな?と思ったらホワイトリカー(焼酎)をスプレーで吹き付けます。
それからひと月、天日干しの日を待ちます。
塩分
我が家の梅干しは、塩分7%。
低いっ!
と思われたかもしれまん。
たぶん、一般的には15~25%、塩分控えめにしても10%くらいではないでしょうか。
ですが我が家の構成員は高齢者と病人ですので、極限まで減塩をめざしています。
減塩は健康にとってはメリットですが、一方でカビが発生しやすいというデメリットもあるので、慎重を期さねばなりません。
天日干し・・・したいのに、晴れない!
梅雨明けしたのは7月19日(水)。
翌週(つまり今週)には梅干しの天日干しをする計画でした。
ですが、梅雨明け以降、まっっったく晴れない。
曇り、雨続きです。そして高温多湿。ジメジメムシムシして不快です。
天日干しの予定だった今週になっても晴れません。
完全に戻り梅雨です。
ヤバイです。梅がヤバイ。カビてしまいそうでヤバイ。
そして今日、お昼頃から晴れ間がのぞいてきたので、ついに母が出動し、私も動員されました。
やっと、やっと、天日干しとなりました。(うれしい)
とはいえ、あいかわらず天気予報は曇りマーク、雷雨予報が続くので、出したり取り込んだりの忙しい数日間となりそうです。
梅干しにカビが出たら、その年は悪いことがおこる?
ちなみに、
「梅干しにカビが出たら、その年は悪いことがある」
という集落の言い伝えがあります。
は?(非科学的)
と疑問を呈しながら、実はどこかでおびえていた感があるのを否めません。
論理的に考えれば、たぶん、
梅にカビが出る→毎日マメに様子見ができなかった→作る人の体調気分の不良→(悪いことがある?病気とか?)
ということなのではないかと考えます。
因果関係というより、相関関係?みたいなものでしょうか。
ともかく、減塩の梅干し作りはカビと天候と作る人の体力気力が重要だということを学びました。
梅干しがきちんと作れることは、健康の証だということです。
天日干しを手伝いながら思ったこと
暑い日射し。
青い空。
鮮やかな緑。
ほんのりと赤みを帯びた梅干し。
ただよう梅の香り。
おだやかな時間。
この世界は、いつからここにあったのだろうか。
重苦しい胸の圧迫感に憔悴していたあの日。
オペ室の無影灯を真下から見上げたあの日。
だるい身体を引きずって会社の階段を昇ったあの日。
一昨年までは見向きもせず、気づきもしなかったもの。
昼下がり、心静かに梅干しを天日干しする、
まさかこんな日が、こんな暮らしが人生に訪れようとは思ってもみなかったことです。
このおだやかな時間が永遠に続けばいい、と思います。
永遠には続かない人生であるからこそ。